恋に揺れる野の花々―万葉の歌写真歌集 価格: 1,121円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 恋の思いを花に託して万葉人は、多くの歌を作りました。
本書はそれらを華麗に、鮮やかに、心優しくまとめてくれています。
ひそかな恋、耐える恋「誰にも言えないけれど」あかね・紫草・朝顔(キキョウ)・つつ じ・韓藍(ケイトウ)・合歓(ネムノキ)・姫百合
熱い恋、一途な恋「そばにいてほしい」樒・紅(ベニバナ)・萩・蓮・葵・梨・桑
せつない恋、つらい恋「こんなに思っているのに」朱華(ニワウメ)・藤・梅・女郎花
揺れる恋、すれちがう恋「あなたの心が見えない」梓・ |
ビゼー:歌劇「カルメン」(名場面集) 価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 確かに、本作品の名盤のひとつだが、欠点は、カラヤンの少しシンフォニックにすぎる指揮と、タイトルロールのプライスの勢いで歌う詰まらない役作りは減点ものだと思う。一方、コレッリのドン・ホセは、カレーラスが登場するまでは、この役のはまり役。初心な感性とパッショネートな情熱は、この役を余すところなく伝える。これに比べるとドミンゴのホセは、贅肉がついた絞まらない歌唱で、「私が投げたこの花を」では、窒息しそうな高音はがっかり。朗々たるコレッリは理想的だ。ロバート・メリルは何をやらしても圧倒的な存在感で、美声と器用さ知性とカウントすると、バスティアニーニを凌駕するかもしれない。闘牛士にうってつけだ。ミカエ |
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ザ・ベスト・オブ・マリア・カラス 価格: 3,059円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 もしあなたがマリア・カラスにまつわるすべての大騒ぎの背後にある理由を知りたいのなら、このCDを買いなさい。カラスの偉大な才能は声の清らかさや、発散するものや、信頼性や、混じりけのない美しさにあるのではない。彼女の偉大さはむしろ、オペラのある特定の時代に合わせて声の色やスタイルを変えることだけでなく、自分が演じる個々の役柄にすっかりなりきることができるところにあった。このCDであなたが聴けるのは、愛する人の帰りを心の描く18歳の蝶々夫人や、まわりのものすべてを誘惑する官能的な大人のカルメンや、ボーイフレンドを諦めるくらいなら冷たい荒野に逃げ去るだろうと無慈悲な父親に告げる若々しいウォリーや |
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金蘭の王国 恋の嵐は王宮に吹いて (角川ビーンズ文庫) 価格: 500円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 実は1巻を読んでなくて、気まぐれに読んでみたら結構面白かった。
細かい設定は良くわからないが、冒頭のやりとりで大雑把にわかったので話にはついていけた。
ヒロインはヒーロー一筋で一途で可愛らしい。薬の知識が豊富という設定を生かしているところは設定倒れになってなくてよかった。ただ毒草について嬉々として語るシーンは微妙にひいたが(何で毒草好きという設定にしているのかよくわからない。大貴族のお姫様設定なのに薬師の修行ができるのもおかしいんじゃ?)、ヒーローを意識する様子が随所に描かれているので読んでいて楽しい。
ヒーローもヒロインを大切 |
ガイユの書 薔薇の灰に恋がれ (コバルト文庫) 価格: 520円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 この本で二作目になる薔薇の灰シリーズは、「灰かぶり(ドルー)」と呼ばれる不死身の存在が物語の中軸になっている。
今回は「不死身」に対する恐怖が静かに描かれている。
追うものたちである、人間のマイとユサーザ。
彼らの視点からでは、「灰かぶり」に敵対することになってしまい、決して倒すことができないという存在に対する恐怖が。
追われるものたちである、「灰かぶり」のポーシアとルー。
こちらでは、「灰かぶり」が不死身であるというだけの存在だと人間に知られてしまうことへの恐怖が描かれている。
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ちょいモテオペラ~オペラ・エレガンテ~ 価格: 3,150円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 2枚組のうち、一枚が歌入り、一枚が同曲のインストになっています。
どこかで聞いたことのあるイタリア・オペラのサビだけを中心にまとめたアルバムです。
いい意味でも悪い意味でもサビが中心なので一曲一曲の時間は少ないですが、
それが逆にオペラ好きでない人も飽きることなく、空間音楽のように知的で
心地良いひと時を過ごせるポイントになるのかなと思います。
LEON編集者らしいうんちくというか、キャッチーで読みやすい解説も
ついているのでオペラのことを知りたい人に最適です。
シー |
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